『英語の絵本「We’re Going on a Bear Hunt』を楽しもう!
こんにちは!本日ご紹介する絵本は、「We’re Going on a Bear Hunt」です🐻
『We’re Going on a Bear Hunt』は、1989年にイギリスで出版された名作絵本です‼️作はマイケル・ローゼン、絵をヘレン・オクセンバリーが担当し、英国Walker Booksから刊行されました。出版以来一度も絶版になることなく、全世界で数百万部を売り上げ続けているようです👍
子どもたちに絶大な人気を誇り、2014年には「Largest Reading Lesson」として1,500人の子どもが一堂に会し、その後3万人がオンラインで参加した記録的な読み聞かせイベントも行われたと言われています🤩
内容
舞台はごく普通の散歩道で。登場人物は一家5人(+犬)という構成。ある日「熊を探しに行こう!」という一言から、冒険が始まります。まずは長く波立つ草、つぎに深く冷たい川、ぬかるんだ泥、暗い森、雪あられ…と次々に障害が現れます。
それぞれの場面では「草だ!歩く」→「滑らず進む」、泥では「squelch and sqursh」など、子どもたちが大好きな効果音とリズムが繰り返され、自然と読み手も声に出したくなる構成です。
やがて「熊の洞窟」にたどり着き、そこには本物の熊が…!子どもたちはビックリ仰天し、猛ダッシュで来た道を全力で戻ります。そして最後にはおうちのドアをバタンと閉めて無事セーフ。その後はぬくぬく毛布にくるまって「二度と熊狩りはしないぞ」と決める、というユーモア満載の結末です。
魅力的なポイント
1. リズムと声が自然に出る反復フレーズ
名フレーズ「We can’t go over it. We can’t go under it. Oh no! We’ve got to go THROUGH it!」は、繰り返すことで子どもにも大人にも感情移入しやすく、読み聞かせの醍醐味があります。
2. イラストの妙 – 白黒&水彩のコントラスト
障害に突入する緊張感のある場面では白黒、解決後や冒険シーンでは明るい水彩で描かれ、臨場感と情感が強調されています。
3. 教育的&感情的メッセージ
- 勇気・挑戦:何度も障害が訪れても、「通り抜ける」という姿勢が描かれています。単なる冒険以上に“物事に立ち向かう”姿勢が学べます。
- 帰る安心:終わりに抱きしめるように帰る安心感や家族の絆が伝わります。
- 感情の切り替え:冒険→驚き→安心→教訓という感情の起伏が子どもにも分かりやすく設計されています。
読み聞かせのヒント
- アクションを入れる:「草をくぐる」「川を渡る」場面で手を大きく動かしてみて!
- 声色で感情表現:熊が登場する場面では声を低くしてドキドキ感を演出。
- 対話を促す:「みんなだったらどうする?」「覚えている擬音は?」と聞くことで読解力や会話力も育ちます。
学びと効果
- 語彙・文法の強化:困難の描写(deep, cold, thick, dark, swirling)、助動詞 Can’t など英語の基本表現がふんだんに使われています。
- リズム感の育成:擬音を声に出すことで、発音練習や音読力UPにも◎です。
- ストーリー理解:「場面の順序(Sequencing)」の学習にピッタリ。開始 → 障害 → 熊 → 帰宅 → 安全という構造が理解しやすい!